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出来たてを食べる楽しみ

飲食店に入り、美味しそうな出来たての料理が目の前に運ばれてきたとき、どのような感情が湧き起こるでしょうか。
仕事の休憩中や面倒な用事の外出先でたまたま入った店であれば「とっとと食べてしまおう」と上の空で食べ始めてしまう人もいるかもしれませんが、食事を楽しもうと店に入った人であれば大抵は「わあ、美味しそう」とワクワクした気持ちを感じるでしょう。
熱々の料理から立ち上る白い湯気と鼻腔をくすぐる香りは出来たてのほんの僅かな時間でしか味わえません。
そして、料理を一番美味しく味わえる食感も同様であると言えるでしょう。

ラーメンの麺が熱々のスープとしっかりと絡む喉越し、ピラフがパラパラと軽やかにほどける口当たり、焼き立てトーストやパンケーキの香ばしくカリっとしながらも中はふんわりモチモチとした食感をしっかり味わえるのは、出来たて熱々で運ばれてきた直後しかありません。
しかしそこでついうっかり同席していた友人と長話で盛り上がるなどしてしばらく料理に手をつけずにいれば、せっかくの熱々のスープは冷めてしまい、麺は伸び、油はべったりと皿に広がり、冷えたパンケーキは固くなってしまいます。
料理の一番美味しい瞬間、もっとも美味しく感じられる食感を逃さないためには出来たてを頂くしかないのです。

そして出来たての料理の食感こそ、料理の一番の美味しさを演出する重要なポイントだとも言えるでしょう。
熱々濃厚な舌触り、香ばしい歯ごたえ、優しくとろけるふわふわの食感などをきちんと味わうことこそ、料理を楽しむということなのかもしれません。

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